会話のログ
会話のログとは
会話のログ機能は、ユーザーの発話とエージェントの応答、使われた知識や詳細情報を時系列に表示する機能です。
ユースケース
会話のログは、例として以下のようなユースケースでご利用いただけます。
- 過去にどのような応答があったか確認したい
- ステートに情報が保存されているか確認したい
- 会話ログをダウンロードして分析したい
- 応答で使われた知識を確認したい
基本的な使いかた
会話のログは、画面左側のメニュー「会話のログ」からご利用いただけます。

ヘッダーブロック
ヘッダーブロックでは、会話ログのフィルタリングとダウンロードができます。
会話のログは、以下の条件でフィルタリングができます。
- [最近の発話一覧] (デフォルト) [ユーザーごとの発話] [ルールベースにない発話]
- 会話開始時の発話を表示する
- プレビューの会話を表示する
会話のログは、CSV形式でダウンロードができます。
メッセージブロック
メッセージブロックでは、以下の情報が表示されています。
- 詳細情報
- ユーザーの発話
- エージェントの応答
- 現在のシナリオ
- 会話全体を見る
- ステートを確認
- プロンプトを表示
- この応答で使われた知識
- ナレッジデータストアへ追加
- ルールベースへ追加
詳細情報
この会話に関する以下の情報が確認できます。
- ユーザーID
- 発話日時
- 生成されたクエリ
- 設定された言語モデル
- プラットフォーム
ユーザーの発話
応答の生成元になったユーザーの発話が確認できます。
エージェントの応答
生成されたエージェントの応答が確認できます。
現在のシナリオ
シナリオを設定している場合、シナリオ名と新たに到達したノードが確認できます。
会話全体を見る
[会話全体を見る] ボタンを押下すると、会話開始時の発話から最新の会話までの一覧が表示されます。
※ 新しく会話を始めてユーザーIDが異なる場合は、別の会話一覧として表示されます。
ステートを確認
[ステートを確認] ボタンを押下すると、プロンプト内で設定したステートに保存された情報が表示されます。
情報はこの発話時点のものです。
最新のステートを確認する場合は、モーダル内の [最新のステートを確認する] を押下してください。
プロンプト
[プロンプト] ボタンを押下すると、この応答が生成されたプロンプトが表示されます。
この応答で使われた知識
メッセージブロックの下部には、この応答で使われた知識(ナレッジデータストア) が表示されます。

[開く] ボタンを押下すると、参照されたナレッジデータストアの一覧が表示されます。
一覧では、タイトルとスコア (ベクトル検索の類似度) が表示されています。
[詳細] ボタンを押下すると、さらにナレッジデータストアの採用された本文が表示されます。
ナレッジデータストアへ追加
[ナレッジデータストアへ追加] ボタンを押下すると、モーダルが表示されます。
ラベル、URL (任意)、本文を入力して [登録する] を押下すると、ナレッジデータストアに保存されます。
ルールベースへ追加
[ルールベースへ追加] ボタンを押下すると、モーダルが表示されます。
トピック、分類、応答を入力して [登録する] を押下すると、ルールベースに保存されます。
応用的な使いかた
会話のログは、例として以下のような使いかたができます。
これにより、会話の表現や精度を改善することができます。
ナレッジデータストアを改善する
この応答で使われた知識で、採用されたナレッジデータストアが確認できます。
この機能を利用して、ナレッジデータストアを修正することでより精度を高めることができます。
プロンプトを改善する
生成された検索クエリ、プロンプトを表示、ステートを確認を利用して、プロンプトの改善が行えます。
シナリオを改善する
現在のシナリオで、この会話が到達したシナリオを確認できます。
これにより、シナリオの想定通りに会話が進行しているかを確認できて、シナリオの改善が行えます。
会話ログのダウンロード
会話のログは、CSV形式でダウンロードができます。
※ダウンロードの取得件数はwebhookも1カウントされる仕様となっており、実際のダウンロード後の件数と異なる可能性がございます。
以下はCSV内にあるカラムの一覧です。
- utterance_date:発話日時(JST)
- platform:チャットを利用したプラットフォーム
- utterance:ユーザーの発話内容
- response:エージェントの回答内容
- raw_response:エージェントの回答内容 (加工前)
- user_uid:発話したユーザーに振られたID ※このIDによりエージェントは同一のユーザーと判定します。
- bot_id:エージェントに振られたID
- session_id: 会話のセッションを一意に定める識別子。
(セッション = ユーザーが行った会話の集合を表す単位です。最後の発話がなされた15分以上が経過すると終了とみなされます。) - is_training:ルールベースに追加済みか否か
- search_query:生成された検索クエリ
- is_start_utterance:会話開始時の発話か否か
- scenario_name:(シナリオ使用時)使用したシナリオの名前
- scenario_node_name:(シナリオ使用時)シナリオの中のどのノードか
- is_preview:プレビューでの発話か否か
- confidence:信頼度判定 (ハルシネーションしていないかの予測)(AI分析機能 ※プレミアムプラン以上の
- confidence_label:信頼度判定ラベル(AI分析機能 ※プレミアムプラン以上のみ)
- A(4) 信頼できる
- B(3) やや信頼できる
- C(2) やや信頼できない
- D(1) 信頼できない
- confidence_reason:信頼度判定理由 (AI分析機能 ※プレミアムプラン以上のみ)
- resolution:解決度判定 (ユーザの課題を解決しているかどうか)(AI分析機能 ※プレミアムプラン以上のみ)
- resolution_label:解決度判定ラベル(AI分析機能 ※プレミアムプラン以上のみ)
- A(5) 解決
- B(4) 概ね解決
- C(3) 解決途中
- D(2) やや未解決
- E(1) 未解決
- resolution_reason:解決度判定理由(AI分析機能 ※プレミアムプラン以上のみ)
- advise:未使用
- history:ユーザーとエージェントの直近の会話履歴 ※ 短期記憶であり会話の精度向上のため、過去の記憶は徐々に忘れていきます
AI分析機能
プレミアムプラン以上のプランを契約している方には「AIによる応答の設定」にて、「AI分析機能」をオンにしていただくことができます。

本機能を利用すると、「会話のログ」画面にて、AIの分析結果を閲覧できます。
分析結果には下記が含まれます。
・信頼度 (4段階評価)
与えた前提データ(RAG)の内容と齟齬のある回答をしていないかを判定します。
この判定により、ハルシネーションのリスクがないか検知できます。
・解決予測(5段階評価)
AIに話しかけたユーザーの抱える課題を本当に解決する回答ができているかを判定します。ユーザー満足度の高いAIになっているかを確認できます。



上記2つの分析観点をバランスよく高めることで、高精度かつ満足度の高いAIを開発することが可能です。上記の2つの指標は、会話のログをCSVファイルでダウンロードされた場合にも記載されます。
※ 本機能は生成AIの誤回答を100%検知可能なものではありません。改善が必要な回答をいち早く検知し改善に繋げるための機能です。
Updated 3 months ago